新生児の服は大人の洋服と分けて洗いましょう、と育児書にも書いてありますし、よく言われますよね。
でもそのやめ時については特に書かれていないことが多いです。
ただでさえ寝不足でふらふらの中、授乳、ミルク、オムツ替え、沐浴、そのほかの家事に追われているのにさらに洗濯まで分けてしないといけないとなるとなかなかの負担です。
実際、赤ちゃんの服と大人の服を分けて洗う必要はあるのでしょうか?
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ベビー服と大人の服を分けて洗う理由
ベビー服と大人の服を分けて洗うのにはきちんと理由があります。
赤ちゃんの肌はとってもデリケートです。赤ちゃんの肌は大人の肌の半分ほどしか皮膚の厚さがありません。だからちょっとした刺激にも敏感で肌が荒れてしまうこともあります。
大人の服を洗う洗剤には洗浄能力の強いものも多く、また柔軟剤には香りの強いものも多いです。
いま、流行りの香りの残る柔軟剤にはマイクロカプセルという化学物質が入っているものが多く、このマイクロカプセルが服に残り、熱や摩擦で弾けて香りを発するようにできています。そんなものを敏感な赤ちゃんの肌が触れたり、肺に吸い込んだりするのは恐ろしいですよね。
また大人の新品の服には衣服が縮んだりハリ出しのためにホルムアルデヒドが使われていることがあります。これも赤ちゃんに触れると良くない物質なので、これが赤ちゃんの服に残らないように別に洗う必要があります。
ベビー服はいつまで分けて洗うのがいい?
では実際に、いつまで赤ちゃんの服は別に洗う必要があるのでしょうか?
これについては特に決まりはありませんが、最低でも新生児(生後1ヶ月)が過ぎるまでは別に洗うお母さんたちが多いようです。あとはそれぞれの判断で生後3ヶ月、6ヶ月、1年後まで分け続けている人もいるようです。
これは赤ちゃんの肌質によるところも、その大人用の洗剤として何を使っているかでも差が出ることだと思います。
アトピー体質だったり皮膚炎を繰り返すような赤ちゃんだったらなるべく刺激が少ないように別々に洗い続けたほうがよいでしょうし、マイクロカプセル入りの柔軟剤はたとえ小学生だとしても、避けてあげたほうが良いものだと思います。
我が家では最低でも生後3ヶ月以降、乳児湿疹が落ち着いてからの切り替えが良いのではないかと考えて、その頃に大人の服と一緒に洗い出しました。
というのも生まれてから3ヶ月ごろまではママからもらったホルモンの影響で皮脂分泌が活発になり、乳児脂漏性湿疹や新生児ニキビができやすく、肌荒れのしやすい時期です。
この時期に洗濯物を一緒にしてしまって肌荒れが悪化してもかわいそうですし、単なる乳児湿疹なのか洗剤による肌荒れなのか、問題の切り分けが難しくなってしまいます。
洗濯物を一緒にするのは赤ちゃんの肌が落ち着いてからをおすすめします。
とはいえベビー服を分けて洗うのは大変!
とはいえベビー服を分けて洗うのはとても大変です。少ない数だからと手洗いをしていると、ただでさえオムツ替えや哺乳瓶の消毒で手を酷使しているママの手が荒れて、あかぎれやパックリと割れてしまうこともしばしばです。
だからといって洗濯機が回せるほどに貯めると今度は着替えの服が足りなくなってしまう、という事態も起こります。
毎日の沐浴タオルやオムツ替えで急に汚れたシーツなど大物が出ることもありますね。
さらに保育園が始まると着替えの量も大物洗いも増え、手洗いの限界がやってきます。こうなるとやっぱり大人の服と一緒に洗いたくなるのも仕方ないのではないでしょうか。
大人の服とベビー服を一緒に洗うなら、洗剤を無添加に変えると安心
大人の服とベビー服を一緒に洗うには、大人の洗剤を無添加洗剤に変えてしまうのが安心です。
多少洗浄力が落ちたり、香りがなかったりすることはあり得ますが、子供が乳児〜幼児のうちだけ、と割り切ってしまうのも良いでしょう。
年齢が上がり体力もつき、泥んこ遊びをするような時期が来たらまた洗浄力の強い洗剤に戻してもいいのです。
新品の大人の服につくホルムアルデヒド問題は解決しないので、気になる人はその服だけ買ったらすぐ手洗いしたり、一度お湯につけて濯いでから洗濯機に入れると良いと思います。
ベビー用の洗濯洗剤と大人用の無添加洗濯洗剤は何が違うの?(arau.の場合)
では、ベビー用の洗濯洗剤と大人用の無添加洗濯洗剤では何が違うのでしょうか?
ドラッグストアやベビー用品店でもよく見かけ、ベビー用と大人用の両方を販売しているarau.(アラウ.)のwebサイトによると、どちらも植物性の無添加せっけんに、除臭清潔成分としてラベンダーとミントの精油を配合して作られており、赤ちゃんの衣類にも安心して使用できるようになっているとのことです。arau.ベビーの方にはさらに手洗いすることを想定して、ママの手肌をいたわるアロエエキスをうるおい成分として配合しているそうです。
どちらも安心して赤ちゃんに使えるので、手洗いをしないでまとめて洗うのであれば、あえてベビー用の方を選ぶ必要はなさそうですね。
ほかのベビー用洗濯石鹸も、基本的には蛍光剤や漂白剤、着色料が無添加であとは赤ちゃんに優しい天然成分で香りがついていたり、肌に優しい成分を付加していたりという感じが多いので、あえてベビー用洗剤だから特別なものが入っているというわけではないようです。
一緒に洗うなら赤ちゃん用の洗剤をあえて使うのではなく、普通の無添加洗濯洗剤を選ぶので良さそうですね。
おすすめの無添加洗濯石けん
我が家ではもともとarau.ベビーを使っていたのもあり、そのままarau.洗濯せっけんに移行したのですが、そのほかにも赤ちゃんの服を洗える無添加洗濯石けんはたくさんあります。おすすめのものをご紹介します。
arau.洗たく用せっけん
石油系合成界面活性剤を含む合成香料、着色料、保存料などの合成添加物が一切無添加の安心して使える洗濯用せっけんです。
植物油などの天然油脂の脂肪酸の配合バランスが工夫されており、汚れが落ちやすくなっています。
天然ハーブであるラベンダー&スペアミントの精油を配合しており、洗い上がりにはふわりとやさしく香ります。
街中のドラッグストアで普通に手に入ることが多いのでまずはこれから無添加洗たく石けんを試してみるのも良いでしょう。
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ミヨシ石鹸 無添加お肌のための洗濯用液体せっけん
お肌のための、と心強いワードが商品名に入ったこちらの洗濯石けんは、洗浄成分が100%純せっけんで、香料、着色料、防腐剤無添加の安心して使える洗濯用液体せっけんです。
石けんは浸透力が穏やかなので生地が傷みにくく、肌がチクチクしません。またふんわりと柔らかに仕上がるので柔軟剤いらずです。
主原料もマレーシア産のパーム核油と自然由来のしっかりと産地のわかるものを使っているので安心ですね。
赤ちゃんだけでなく敏感肌や肌の弱い方へおすすめの洗濯石けんです。
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シャボン玉本舗 シャボン玉スノール
日本アトピー協会推薦品にも選ばれている安心の洗濯用石けんがシャボン玉スノールです。
水と純石けん分のみにこだわって作られた洗濯用石けんであり、昔ながらのケン化法という製法で専門の釜だき職人が、じっくりと石けんを炊き込んで作られます。
このケン化法によって天然保湿成分であるグリセリンが生成され、柔軟剤いらずのふんわりとした洗い上がりを実現してくれます。
ベビー服からオシャレ着まで安心して家族みんなで使うことができる洗濯用石けんです。
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木村石鹸 SOMALI(そまり)洗濯用液体石けん
無添加洗濯石けんの中でも特にパッケージがおしゃれなのが、木村石鹸のSOMALI洗濯用液体石けんです。
そのままランドリールームで見せる収納をしても美しく、ギフトとして購入される方も多いようです。
洗濯する際の泡立ちの良さとすすぎの際の泡切れの良さの両立ができるよう、純石けん分とその他の成分を最適なバランスで調整してあります。洗浄力と洗い上がりにこだわって作られており、天然オレンジオイルの柑橘系の爽やかな香りで癒されながら洗濯ができます。
高級感もあり贅沢な気分で洗濯できるので、毎日の洗濯時間が少し楽しくなりそうです。
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無添加でも合成界面活性剤使用?正しく知って選択しよう
無添加をうたっている洗濯洗剤でも、実は合成界面活性剤を使用しているものもあるのをご存知でしょうか?
洗剤の無添加の表記には規制がないので、合成界面活性剤を使用していても蛍光材や漂白剤、合成香料を使用していないことを無添加とうたっている商品もあります。
合成界面活性剤が必ずしも悪ものという訳ではないですが、無添加と謳っていても商品によって意味が異なるので、正しく知って選択するようにしましょう。
合成界面活性剤も不使用の洗濯石けんが欲しい場合は、パッケージ裏面の成分表示をみるとすぐわかります。
品名部分が「洗濯用石けん」であれば合成界面活性剤不使用の純石けんを使った洗濯石けんです。合成界面活性剤を使用しているものの品名は「洗濯用合成洗剤」もしくは「洗濯用複合石けん」になっています。
合成界面活性剤を使用しているものでも、ほかの肌に悪い成分が無添加になっている赤ちゃんにも使用できる洗剤があります。
おすすめの洗剤を2つご紹介します。
P&G 無添加さらさ
ドラッグストアでもよく見かける無添加さらさは、蛍光剤・漂白剤・着色料が無添加になっている洗濯洗剤です。
柔軟成分の一部には植物由来のものを使用しており、天然酵素が汚れを落として本来の白さへと洗い上げてくれます。
皮膚科医監修のもとで肌テスト済みのため、肌にやさしく、敏感肌や赤ちゃんでも安心して使えると評判です。香りも優しめの柑橘系の香りなので無添加が良いけど少し香りも楽しみたいという方におすすめです。
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サラヤ ヤシノミ洗たく洗剤
高い洗浄力と、肌へのやさしさを両立しているのがサラヤのヤシノミ洗たく洗剤です。2018年のAsk Doctors調べで皮膚科医100人が評価し、96%の医師が推奨すると答えており、合成界面活性剤使用の洗剤の中でも安心できる設計になっています。
植物性洗浄成分であるヤシノミ由来のツインパワーノニオンが油汚れに浸透し、しっかりと落としてくれます。またこの洗浄成分はニオイの原因となる菌を99.99%除去してくれるので、生乾きのイヤな匂いも残しません。
洗剤除去率99%と繊維に残らない洗浄成分と、合成香料や抗菌剤・着色料、そして蛍光増白剤・漂白剤も無添加で安心して使用することができます。
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うんち漏れや離乳食汚れ、泥汚れのシミには固形石けんを併用しよう
赤ちゃんのお世話をしているとどうしても避けて通れないのがうんち漏れや離乳食での洋服の汚れです。
そのまま洗濯機に回すとうんちは菌の問題もありますし、なにより汚れが落ちません。
うんち汚れは汚れたらすぐに、感染予防のための手袋をしてからぬるま湯で濯ぎ落とし、それから固形石けんでゴシゴシこすったあと洗濯機を回すと綺麗に落ちますよ。離乳食もなるべくついた食品をお湯で落として、同じように固形石けんで擦ってから洗濯に回せばシミになりにくいです。
東邦 ウタマロ石けん
泥んこ汚れに大活躍する石けんとしてママたちに大人気のウタマロ石けんはうんち汚れや食べこぼしの汚れにも効きます。
汚れた部分に直接当ててゴシゴシした後洗濯するだけで驚くほど白さを取り戻しますよ。
ただし、ウタマロ石けんには安全性の確認された蛍光増白剤が使用されているので、きなりや色柄物だと色落ちする可能性もあるので、大切な衣類にはウタマロリキッドのほうがおすすめです。
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シャボン玉石けん シャボン玉スノール純せっけん
香料や着色料、酸化防止剤・蛍光増白剤を使用していない純石けん分99%の石けんがこちらのシャボン玉スノール 純石けんです。
汚れた部分に直接塗りつけてこすり洗いをした後、他のものと一緒に洗濯機を回すか、手洗いですすぐと汚れがすっきりと落ちてくれます。
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分けて洗ったり洗剤を無添加にするだけでなく、洗濯槽も掃除しよう
大切な赤ちゃんの衣類を洗う洗濯機の洗濯槽には無頓着だと、どんなにいい洗剤を使ったり、分けて洗っていても意味がありません。
汚れた洗濯槽には当然雑菌もたくさんいます。
特に洗濯石けんは黒カビがつきやすいと言われていますので、こまめな掃除を心がけたいですね。
一般的に洗濯槽は1〜2ヶ月に一回、定期的に洗濯槽クリーナーを使ってお掃除をすると良いと言われています。細かな使用方法は各クリーナーの取り扱い説明を確認する必要がありますが、多くのクリーナーは30〜50度程度のお湯を洗濯槽いっぱいに張り、そこにクリーナーを溶かしてしばらく放置、ゴミを掬ったあとにすすぎコースで綺麗になるまで流すのが基本です。
上記で紹介してきた無添加の洗剤ブランドからもいくつか洗濯槽クリーナーが発売されていますので、ご紹介します。
arau.洗たく槽クリーナー
ツンとしたイヤな匂いが気にならない酸素系洗浄成分を配合し、洗濯槽のみえない汚れやカビ、匂いの原因をしっかりと除去してくれます。スペアミントの天然精油配合で、洗濯槽にこもりがちな匂いも落としてくれます。
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シャボン玉石けん シャボン玉洗たく槽クリーナー
シャボン玉洗たく槽クリーナーは、界面活性剤、アルカリ剤、過炭酸ナトリウムを配合しており、黒カビや汚れ、匂いをごっそり落としてくれます。
界面活性剤で汚れの吸着力を弱め浮きやすくして、過炭酸ナトリウムが発泡作用により汚れを引き剥がし浮かび上がらせます。
アルカリ剤は石けんの効能を持続させる力があり、相乗効果で洗濯槽をすっきりキレイにしてくれます。
酵素の発酵パワーで、カビの除去率99.9%を誇る頼もしい洗たく槽クリーナーです。
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木村石鹸 CRAFTSMANSHIP 洗濯槽の洗浄剤B
「KIMURA SOAP’S CRAFTSMANSHIP」とは、木村石鹸の90年の蓄積から生まれた洗浄剤シリーズです。
こちらの洗濯槽の洗浄剤Bは塩素の力を借りずに黒カビや汚れ、雑菌を浮かして落としてくれる洗濯槽の洗浄剤です。
酸素系漂白剤成分で、黒カビや雑菌、汚れを安全に洗浄・除菌してくれます。
塩素系ではないのでツンとした臭いはなく、小さな赤ちゃんがいる家庭でも安心して使えます。パッケージも可愛くて思わずすぐ使いたくなってしまうデザインですね。
洗濯槽の洗浄剤Bは全自動洗濯機・二層式洗濯機用になっており、ドラム式洗濯機用は洗濯槽の洗浄剤Aという別の洗浄剤になるので注意してくださいね。
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無添加の洗濯洗剤で家族みんなの洗濯物を洗おう
初めの数ヶ月は赤ちゃんと大人用の衣類はどうしても別に洗うことになりますが、出来るだけ楽をしたいものですよね。
家事に必死になりすぎたり、細かなところにまで神経を使うことで、ママがまいってしまったり、赤ちゃんを可愛く思えなくなってしまったら意味がありません。
なるべく手を抜けるところは抜く意味でも、まずは洗濯ものを一緒に洗ってしまうところから変えてみてはいかがでしょうか。
自分の中の変なこだわりが抜けて、意外と他にも手を抜ける家事が見つかるかもしれません。
手を抜いた分の時間でうまく自分時間を作ったり、赤ちゃんに余裕を持って接してあげたりして、少しでもストレスのかからない生活を送りましょう。
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