「むすんでひらいて」や「大きな栗の木のしたで」など昔から手遊びはたくさんありますよね。
小さい頃にたくさん遊んだ手遊びを赤ちゃんに教えてあげたいと思うパパママも多いのではないでしょうか。
保育園でもたくさんの手遊びを教えてもらい、家でやりたがる子も多いです。
手遊びの世界をより広げてくれるのが絵本の存在です。
手遊び歌を歌いながら本をめくってあげると、赤ちゃんも手を動かして大喜びします。
おすすめの手遊びができる絵本をご紹介します。
Contents
手遊びとは?
手遊びとは歌とリズムに合わせて手や指を動かしたりときには体全体を使って表現する遊びのことです。
道具を特に必要とせず、まだ喋れずに自分で自由に手足を動かせない赤ちゃんの時期でも、触ったり、くすぐったりするコミュニケーションができる遊びなので、パパママがあやすなかで自然とやっていることも多いと思います。
「いっぽんばし」や「あたまかたひざぽん」など、0歳の子でも赤ちゃんの体を使ってパパママがしてあげられる手遊びもあります。
赤ちゃんのお気に入りの手遊びを探してあげたいですね。
手遊びの効果
手足を動かして人真似をする手遊びにはさまざまな子どもの能力を伸ばす効果があります。
コミュニケーション能力が伸びる
パパママや保育士さん、おともだちと一緒に手遊びをすることでコミュニケーションをとることができます。
一緒に同じリズムに乗って手足を動かして遊ぶことで、楽しくなったり、面白くて笑顔になったりと気持ちを共有する体験かできます。
そうした体験は人に共感する、一緒にいると楽しいと感じる経験になり、その積み重ねがコミュニケーション能力を伸ばしてくれます。
脳の発達を促す
手をたくさん動かす活動が、脳も活性化させることは有名ですね。
手遊びでは音楽を聴きながら左右の手を連動させてバランスよくタイミングを合わせて動かすという複雑な動作をしています。
人の動きをマネして自分の身体で再現するため頭をたくさん使うので、脳が活性化して発達を促してくれます。
運動能力やリズム感を養える
手遊びはリズムに合わせて手先を動かしたり、体を動かす運動になります。
リズム感がないと動きがズレてしまったり、周りと違う動きになってしまうので、自然と動きを合わせようとすることでリズム感を養うことができます。
大人には簡単な動きでも、赤ちゃんや子どもたちにとってはバランス感覚を使ったり、手と足を連動して動かさなくてはいけない動きがあったりと筋肉を使うため、体幹を鍛えられたりと運動能力を養うことにもつながります。
言葉の発達を促す
手遊びには身体のパーツを指す言葉や、食べ物、動物、電車やバスなど、身近なものを指す言葉がたくさん出てきます。
繰り返し手遊びで聞いたり、体を動かしながら想像することで、言葉の発達にも良い影響を与えてくれるでしょう。
手遊び絵本を使うメリット
手遊びだけでも十分楽しめますが、手遊びのストーリーに合わせた絵本を一緒に読むと、より赤ちゃんが喜びます。
我が家でも毎日娘が読んで欲しがり、歌いながら一緒に手遊びを楽しんでいます。
手遊びに絵本を取り入れるメリットもありますよ。
手遊びをする習慣が自然とできる
まだ言葉がうまく話せない赤ちゃんが「あの手遊びがしたい!」と思っても伝えることがなかなかできません。
我が家でも娘が頭をトントンする動作をよくするのですが、それが「どんぐりころちゃん」なのか「大きな栗の木の下で」なのか他の手遊びなのかなかなか分かりませんでした。
その手遊び歌の絵本を用意していつでも取れるようにしておくと、娘はやりたいと思ったら絵本を持ってくるようになりました。
絵本を好きになるきっかけになる
絵本になかなか興味を持たない、ページを飛ばして読む、すぐ興味をなくして他のことを始めてしまう、といった悩みはよくありますね。
歌遊び絵本なら歌いながらページをめくるので本をページ順に読む習慣がつきますし、歌い終わりがおしまいの合図なので、手遊びに夢中になっている赤ちゃんはそれまで他の遊びに移ることがありません。
手遊びを通じて次々とページをめくってストーリーが進む楽しさを伝えることができます。
知っている単語が増え、想像力が育まれる
絵本を通じて手遊びの後ろにあるストーリーを感じられるようになるので、赤ちゃんの想像力を育むことができます。
手遊びに出てくるりんごやバナナなどの単語が絵を見ることで実際のものと結びつくので、手遊びだけよりもさらに言葉の発達に良い影響が期待できます。
読んで歌って楽しめるおすすめの手遊び絵本10選
赤ちゃんと一緒に楽しくストーリーを追いながら手遊びして読める絵本を集めました。
さかながはねて
さかながはねて、ぴょん!のリズムが楽しい手遊び歌の絵本です。
ねこ、いぬ、ぞうと赤ちゃんが大好きな動物たちがいっぱいでてきて、ぴょん、といろいろなところにさかながくっついてしまいます。
優しい色遣いのイラストもかわいく、手遊びとともにどんどんめくりたくなる楽しさがあります。
絵本自体にQRコードがついているのでもともと歌や手遊びを知らなくてもすぐに覚えられて楽しめますよ。
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どんぐりころちゃん
はっぱの影からのぞくどんぐりころちゃんの表紙がかわいい、我が家の娘の大好きなわらべ歌絵本です。
わらべ歌がそのまま絵本になっているので、歌いながらページをめくりつつ手遊びもできます。
「どんぐりはちくりしょ、ぽーん!」の部分が赤ちゃんに大ウケです。
どんぐりたちの表情もかわいく、絵本の中でもみんなで踊っているので子どもも手遊びが覚えやすいようです。
奥付に楽譜と手遊びイラストが載っていますが楽譜が読めなくてもネットで動画がたくさんあるので、ぜひ手遊び歌をしながら楽しんでみてください。
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ろうそく ぱっ
クリスマス時期に楽しみたい手遊び歌、「ろうそく ぱっ」の絵本です。
もとはハンガリーの「クリスマスの夜」というわらべ歌をモチーフとしているそうです。
「ろうそく ぱっ」でろうそくを灯し、「ろうそく ふっ」であかりを消して夜空を楽しむ、静かな手遊びで、みなみじゅんこさんの優しい天使の絵が歌詞にぴったりです。
こちらも歌を知らなくても楽譜と手遊びが巻末に載っているのでそちらをみるか、動画をアップしてくれている方もいるのでそちらで確認してみてください。
「ろうそく」という別の似た手遊びもあるので注意してくださいね。
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あぶくたった
「あーぶくたった、にえたった、煮えたかどうだか食べてみよ」のパパママには懐かしいわらべ歌で、繰り返しリズムが楽しめる絵本です。
保育園などではオニを真ん中にして周りをかごめかごめのようにぐるぐる回ってオニを食べたふりをしたりして遊びます。
ねずみ一家の煮ているお汁粉がとても美味しそうで可愛い絵本なので、歌いながら読んで、お子さんをむしゃむしゃむしゃと食べるふりをしたりして楽しみたいですね。
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りんごごろごろ
りんご、みかん、ピーマン、パイナップルと身近な野菜や果物がたくさん出てきて言葉を覚えるのにもぴったりな手遊び絵本です。
フランス民謡の原曲をつかっており、「グーチョキパーでなに作ろう」のメロディなので子どもたちにも馴染みのある曲ですんなりと入ってきます。
身体をぷるぷるしたり、車を運転する動作や汽車ぽっぽの動きがあったりと赤ちゃんが体を動かしてたっぷり遊べる手遊びです。
表紙にQRコードがあり手遊びを確認できるので読むまで歌を知らなくても大丈夫です。お子さんと一緒に覚えてみてください。
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たまごのうた
「まあるいたまごがパチンとわれて」のリズムが楽しく、何が出てくるか楽しみになる手遊び歌です。
中身の見えないたまごからぴょんっと動物たちが飛び出してくるので「いないいないばあ」のような楽しさもあります。
手遊びはとても簡単なのですぐ覚えられますし、web動画でも手遊び歌としていくつか紹介されています。
最後にぎゅっと抱きしめるシーンもあるので、手遊びの最後にはぎゅっと抱きしめてあげてくださいね。
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キャベツのなかから
あおむしの家族がキャベツからにょきにょきでてきて楽しい手遊び「キャベツの中から」の仕掛け遊び絵本です。
手遊びを楽しみながら歌いながら読めますし、簡単な仕掛けもついているので赤ちゃんが絵本に釘付けになります。
裏表紙には楽譜がついているので歌を知らなくてもわかりますし、楽譜が読めなくても有名な手遊び歌なので、webでも動画がたくさんあります。手遊びの仕方を紹介しているものもあるのでチェックしてみてください。
キャベツを手で拳を包む形で表現していて他の手遊びにはなかなかない動きなので楽しいですよ。繰り返しのリズムが心地よく、赤ちゃんも夢中になって読める絵本です。
はじまるよはじまるよ
絵本の読み聞かせの始まりや、なにかお子さんを集中させたいときに使える手遊びが「はじまるよはじまるよ」です。
にんじゃやかにさん、ねこさんなど子どもたちの好きな動物やキャラクターが登場するので楽しんで一緒に手遊びをしてくれます。
絵本は「おいしいともだち」シリーズのとよたかずひこさんが描いており、かわいいキャラクターが生き生きと動いています。
巻末に遊び方と楽譜、動画に飛べるQRコードがあるので、歌や遊び方を知らなくてもすぐに楽しめます。
赤ちゃんも夢中になるおすすめの絵本です。
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バスごっこ
「大型バスにのってます〜」とアップテンポのリズムが楽しい手遊び歌です。バスを運転したり、キップを配ったり、あちこちをみたりと動きが大きく、子どもがワクワクする作りになっています。
兄弟姉妹や家族みんなでやるとより楽しい手遊びです。
絵本ではかわいい動物たちが真っ赤なバスに乗り、歌詞に合わせて次々とストーリーが進んでいきます。
巻末には楽譜と手遊びの仕方も書いてあるので歌を知らない人でもすぐに遊べますよ。
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おべんとうばこのうた
誰もが歌ったことのある定番の手遊び歌「おべんとうばこのうた」が絵本になりました。
にんじんさん、さくらんぼさん、しいたけさん、ごぼうさん、とお弁当箱のおかずたちが次々に登場して、よくみると手遊びと同じ動きをしていたりと歌詞の世界をより盛り上げてくれます。
歌詞を聞くと地味に感じるお弁当ですが、絵本の中ではいきいきと描かれていてとてもおいしそうです。
子供はなかなか食べないふきなどの食べ物も「これがふきだよ」と見せて教えてあげられるのもいいですね。
定番の手遊びなので何度も読んで見て楽しめるおすすめの絵本です。
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おすすめのうたあそび絵本5選
ボタンを押すと音楽を楽しめるうた絵本は赤ちゃんに人気のおもちゃ絵本です。
手遊び歌を集めてそのやり方とともに曲を聞ける絵本もたくさん発売されています。
おすすめの歌遊び絵本をご紹介します。
おとのでるえほん たのしいてあそびうた
ボタンを押すだけで歌を聴きながら楽しめる手遊び歌絵本です。
見開き1ページに手遊びの仕方、歌詞がまとまっており、見やすくなっています。
保育園や幼稚園で人気の「グーチョキパーでなにつくろう」「パンダうさぎコアラ」「あたまかたひざぽん」など全9曲が楽しめます。
おまけのボタンでは動物たちの鳴き声や楽器の音が楽しめるので、少し大きくなってからなら鳴き声クイズや楽器の音当てクイズなどをしても楽しめそうです。
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ママ・パパが選んだ! てあそびおうたえほんベスト10 (たまひよ)
こどもちゃれんじbabyやたまひよで有名なベネッセの人気手遊び歌を収録した絵本です。
パパママにアンケートをとり選ばれた人気の赤ちゃんに聴かせたい10曲が収録されています。
赤ちゃんも押しやすい立体的なボタンで、直感的に押せるようになっており、曲紹介ページには歌詞の他に手遊びの仕方もわかるようになっています。
歌のほかにリズムボタンもついていて、曲ごとに音が変わります。
「大きな栗の木の下で」「いとまきのうた」「きらきらぼし」などアンケートで決めただけあり本当に有名な曲ばかりですぐに歌って遊べます。
親子で一緒に遊ぶのにちょうど良い手遊び絵本です。
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アンパンマンといっしょ てあそびうたえほん
子どもたちに大人気のアンパンマンといっしょに楽しく覚えられる手遊びうた絵本です。
定番の「あたまかたひざぽん」や「幸せなら手をたたこう」などの14曲のほかに、「アンパンマンのマーチ」「アンパンマンたいそう」と2曲の人気アンパンマンソングが入っています。
振り付けのイラストが掲載されているのですぐに楽しめ、歌入りの音源の他にメロディのみのものもあるのでカラオケも楽しめます。
アンパンマン好きなお子さんなら長く夢中で遊べる一冊になっています。
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ようちえんのせんせいがえらんだ かわいい てあそびえほん
幼稚園の先生が選んだ手遊びの歌が9曲収録されている人気の手遊び絵本です。
パパママが選んだものは定番の人気曲が多いですが、こちらの幼稚園の先生が選んだバージョンだと「たまごのうた」や「バスごっこ」など実際の保育現場でよく歌われている曲も収録されています。
赤ちゃんや子どもが保育園や幼稚園に通われているご家庭ではこちらのほうが子ども自身が馴染みのある曲を収録しているかもしれません。
遊びの振り付けがついているので、パパママが知らない曲でも安心して楽しめますよ。
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おてほんのうたがながれる てあそびうたえほん
全22曲とボリュームたっぷりに曲が収録されている手遊びうた絵本です。
歌のほかにカラオケモードもあるので、手遊びだけでなくメロディを流して歌って楽しめます。
ストップボタンや音量調節ボタンもあるので、突然の電話などでメロディを止めたいときにも便利です。
冊子も手遊びの仕方と歌詞がわかりやすく見やすく書かれているほか、その手遊びができる時期をアイコンでわかりやすく教えてくれます。
手遊びをたくさん覚えたい方、うた絵本はまだ持っていなくて1冊揃えたいと思っている方におすすめです。
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昔ながらの手遊びをたくさん覚えて赤ちゃんと楽しもう
手遊びは昔ながらの遊びですが、人真似をしたがる時期の赤ちゃんは大好きな遊びなのでぜひ生活に取り入れてみてください。
小さな手を一生懸命動かして楽しそうに手遊びしている姿はとてもかわいいものです。
たくさん覚えて家族みんなで楽しみたいですね。
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