赤ちゃんのミルク作りは毎日大変ですよね。
新生児期には1日8回も作ることになり、準備してミルクを与えて寝かしつけして片付けをしたらもう次の授乳時間!と寝る暇もない日々が続きます。
妊娠中はミルクの合間が3時間だからそこで寝れば…と思っていたのに赤ちゃんが生まれてみたら実際には休憩時間は1時間半ほどしかなかった…という現実に愕然とした覚えがあります。
年子育児のおかげでかれこれ2年、ぶっ通しでミルク作りを続けてきたわたしが、これが最速!とたどり着いた1分でミルクが作れる裏ワザをご紹介します。
Contents
ミルク作りがめんどくさい理由
基本のミルクの作り方をまずは確認してみましょう。
以下は厚生労働省が公開しているガイドラインです。
乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドラインの概要(FAO/WHO共同作成)
めちゃくちゃ工程が細かいのでかなり面倒に書いてありますがポイントは以下ですね。
1.ミルクの粉を規定量きちんと測る
2.殺菌消毒したミルク瓶を使う
3.沸騰させた飲用水を使う。電気ケトルを使う場合は沸いてスイッチが切れるまで。沸かしてから30分以上放置しない
4.哺乳瓶に粉ミルクをいれ、70度以上のお湯を入れゆっくり振り混ぜる
5.直ちに流水や氷水に晒して人肌まで冷ます
6.調乳後2時間以内に使用しなかったミルクは捨てる
なんてことないように書いてますが、これを1日多くて8回。ミルク待ちでギャン泣きしてる赤子を待たせながら作ることもしばしばなのでこんな簡単なことでもめちゃくちゃ大変ですよね。
少しでも楽したいのにぬるま湯でそのまま作るのは不可。作り置き不可。と楽する手段を封じられている感じがします。
わたしも初めてガイドラインを見たのですが、沸かしてから30分以上放置しないというのは保温ポットで70度保温して1日使うのはダメということでしょうか。ピジョンの調乳ポットやコンビの調乳じょーずなど使えば便利そうな保温グッズもたくさんあるのですが…。
どこまで気にするか問題な気もしますが、ここで一番大切なのは雑菌をいかに増やさない、取り込まないかということです。
ミルクの調乳温度が70度以上と決められているのはサカザキ菌やサルモネラ菌を殺菌するためです。
特にサカザキ菌は敗血症など重篤な症状を引き起こし、ミルクの製造過程でも混入することがあるので、調乳温度を絶対守る必要があります。
ミルク作りのめんどくさいポイントはここ
わたしがミルク作りでめんどくさいと思っているのはここです。
1.70度以上の一度沸かしてあるお湯の用意
赤ちゃんがぎゃあぎゃあ泣いている中でのお湯を沸かしている数分間はめちゃくちゃ長く感じます。
また、一度沸かしてあるお湯でなくていけないというのも面倒ですね。
温度設定ができるケトルやポットでも、一度沸騰させてから温度が下がるものならOKですが、設定温度になったらそこから保温するものでは不十分ということです。
2.ミルクを人肌に冷ます時間
流水でじゃーじゃーやっている時間もなかなか長く感じます。この間ももちろん赤ちゃんはギャン泣き。水も1日何度もだともったいなく感じてしまいます。
3.哺乳瓶の消毒
これも1日も何度もだとめんどくさいです。ミルトンが一番楽だと思いますが、我が家では匂いが苦手なのとランニングコストを考えて、電子レンジ消毒で3本の哺乳瓶をまとめて消毒する方法にしました。
4.これらの準備と片付け
洗い物は少なければ少ないほど楽です。準備と片付けをいかに楽にするかが睡眠時間確保につながります。
赤ちゃんのミルクを最速で作る方法
ミルクはなるべく早く作ってすぐにあげたいですよね。
一番早い方法は液体ミルクを使うことです。
最も手っ取り早いのは液体ミルク
2019年3月から日本でも液体ミルクが販売されています。
災害用備蓄としても注目されており、ニュースで目にしたり店頭でも見たことある人は多いのではないでしょうか。
明治のほほえみ、ビーンスタークのすこやかM1、グリコのアイクレオの3種があり、ほほえみとビーンスタークは缶、アイクレオは紙パックです。どれも別に販売されているアタッチメントの乳首をつければ哺乳瓶に移し替え不要でそのまま飲むことができます。
間違いなく一番楽な方法ですが、冷たいので温めないと飲まない赤ちゃんには結局ミルクを温めてあげる手間がかかること、すべてを液体ミルクにするにはコストが高いといったデメリットもあります。
冷たいまま飲んでくれる赤ちゃんなら夜中だけ液体ミルクで過ごすというのもだいぶ楽だと思います。
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一番普段使いで楽なのはウォーターサーバー
赤ちゃんができて、ウォーターサーバーの導入を検討した人も多いのではないでしょうか。
ウォーターサーバーにはRO水と天然水の2タイプがありますが、ミルク作りに向くのはRO水と軟水タイプの天然水です。
また、ウォーターサーバーはよくミルク作りに便利!とうたっていますが、結局ウォーターサーバーのお湯で作って流水で冷まして使うことを推奨しているところもあります。
ミルクの作り方(調乳)と飲ませ方-アクアクララ
最短でミルクを作るならウォーターサーバーのお湯を作りたい量の半分程度入れてミルクを溶かしてから、残りの量をウォーターサーバーの水で割れるブランドを使いましょう。
ウォーターサーバーを使うデメリットは、契約期間の縛りがありランニングコストがかかることと、宅配などを選ぶとその受け取りや置き場所に困ることがあることですね。
しかしウォーターサーバーがあれば最速1分でミルク作りができちゃいます。
プレミアムウォーターでは赤ちゃんにも安心の天然水で、公式でウォーターサーバーのお湯でミルクを作った後、ウォーターサーバーのお水で割ってミルク作りができる記載がありました。
プレミアムウォーター
7L×2本の水の量が少なめのプランもあるので、赤ちゃんにしか水を使う予定がない人でも安心して使えます。
置き場所が確保でき、ミルク作り以外にもお湯やお水を使ってコーヒーやお茶、カップ麺を作る習慣がある、月額の固定費が気にならないという人にはやっぱり断然楽なのでウォーターサーバーがおすすめです。
これが最強!?フラッシュウォーマー+サントリー天然水
速攻でお湯を沸かしたいけどウォーターサーバーを置く場所がない、という我が家のニーズにぴったり合ったのがフラッシュウォーマーを使ったミルクの作り方です。
フラッシュウォーマーは2秒でお湯が出るので、その少しのお湯でミルクを溶いて、あとからミルクにも使える天然水で割って作る方法です。
シービージャパン Mlte フラッシュウォーマー
※画像は楽天の商品紹介サイトに飛びます。
ペットボトルをセットしてボタンを押すだけで約2秒で設定された温度のお湯が出るので、ウォーターサーバーと遜色ない使い心地でミルク作りが出来ます。
ティファールなどの電気ケトルだとまとまった量を沸かさないといけないのがデメリットですが、これなら使いたい分ボタンを押すだけですぐに使えます。
水で割るタイプのミルク作りに必要なお湯は200ccのミルクを作るとしても70cc程度。
フラッシュウォーマーはちょろちょろとしかお湯が出ないのがデメリットなのですがミルクを作る上では少ししかお湯はいらないので気になりません。
また、50℃から95℃まで5段階の温度帯が設定でき、必要な温度でお湯を作れるので便利です。チャイルドロックが付いており、大量のお湯ができるわけでもないので大火傷の心配がないのも安心ですね。
価格はオープン価格で、9800円程度の所もありますが、楽天の安い店舗だと6980円程度で買える所がありました。
低価格帯の電気ケトルと比べてしまうと数千円高いですが、ミルク作りでの使用頻度を考えると2秒でお湯が出るのは本当ありがたいので断然おすすめですよ。
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お水はサントリーの天然水がおすすめ
フラッシュウォーマーで作る場合95℃設定だとしても一度沸騰したお湯にはならないのでそのままミルクに使えるお水を使うのがおすすめです。
赤ちゃん用の純水は粉ミルクなどと共にドラッグストアや育児用品売り場などに売っていることが多いですが、やや割高なのが気になります。
急ぎの時にはコンビニなどでも買え、普通のスーパーなどでも安売りしていることが多いサントリーの天然水がおすすめです。
サントリーの天然水は公式サイトで赤ちゃんのミルク作りに使えることが記載されています。
『サントリー天然水』は、赤ちゃんのミルクに使用いただけます。赤ちゃんのミルクに使用する水は、赤ちゃんの内臓に負担をかけないためにミネラル分の少ない「軟水(※)」がいいとされています。
『サントリー天然水』は、ミネラル分の少ない「軟水」ですので、赤ちゃんのミルクに適しています。また、ミルクを作る際には煮沸せずに使用いただけます。
※硬度100以下が軟水の目安とされています。
サントリー天然水の硬度は以下の通りです。
南アルプス:約30mg/L
北アルプス:約10mg/L
奥大山:約20mg/L
阿蘇:約80mg/L
『サントリー天然水』は、赤ちゃんのミルクに使ってもいいですか?-サントリー公式サイト
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フラッシュウォーマーとサントリー天然水でのミルク作りコスパはどう?
もはや楽すぎてコストパフォーマンスはあまり気にしてなかったのですが、せっかく記事にするので計算してみました。
我が家の近くのスーパーではサントリー天然水は2リットル6本ケースの底値が500円くらいです。
我が家の次女は200mlのミルクを1日5回ペースで飲むので2日に1本空ける感じですね。
(ちなみにMlteのペットボトルは500mlまでなので移し替えて使う必要があります)
12日で1ケースなくなる計算なので1ヶ月でも最高3ケース、1500円くらいの出費になります。
新生児期などもっと頻回でも逆に飲む量はすくないのでこれがMAXではないでしょうか。
ウォーターサーバーよりもコスト的にはお安くなります。
電気代も電気ケトルでお湯を沸かしたりするよりお安く、お湯を出している間にかかる電気代は市販の電子レンジと同じくらいです。ミルク作りなら1分もかからないと思うのでそんなに気にならないですね。ウォーターサーバーは24時間つけっぱなしで月600円くらいかかるようなので総合的にミルクを作るだけならフラッシュウォーマーのほうがお安くすみそうです。
フラッシュウォーマーの衛生面やお手入れは?
これだけ便利なフラッシュウォーマーですがお手入れが面倒だったら元も子もないですよね。
基本的にはお水だけを使用する物なのでそこまで汚れることはありません。
日々のお手入れはキャップとボトル差し込みカバーを水洗いして、本体の汚れが気になれば乾いた布で拭き取る程度でとっても簡単です。毎日かさばる電子ケトルやポットを洗うより楽ですよ。
お水の吸水につかうペットボトルは使い捨てできるので500mlのミネラルウォーターをそのまま使うのでなく、容器として詰め替えて使っている場合はたまに取り替えます。
お湯が臭ったり湯あかがきになる時はペットボトルにクエン酸を溶かした水を入れて注水する方法があります。
クエン酸洗浄の詳しい方法は説明書にあるのでチェックしてみてくださいね。
おまけでおすすめの電子レンジ消毒容器はこちら
※画像は楽天の商品紹介ページに飛びます。
哺乳瓶の消毒もめんどくさいことのひとつですが、この電子レンジ消毒容器を使ってだいぶ楽になりました。
コンビの除菌じょ〜ずαも使っていたのですが、注ぎ口が小さくてこぼれるし何故か電子レンジの中がびしょびしょになるし、取っ手が持ちにくくて電子レンジから取り出しにくい、ふたが変に開いて哺乳瓶落としそうになる…と散々でしたのでお勧めしません。
こちらは3wayでなんと薬液消毒と電子レンジ消毒と保存容器を兼ねています。
除菌じょ〜ずも保管はできますが、こちらの方が薬液消毒ができる分除菌方法を変えたくなった時にも使いやすいですね。
また、個人的に良いと思ったのが無駄なパーツがないところと、取っ手つかみやすくアツアツのまま電子レンジから取り出しても火傷しにくいところです。
除菌じょ〜ずの使い方には火傷防止のため冷ましてから電子レンジから取り出してくださいなんて書かれているのですが、哺乳瓶を洗い忘れていて焦って哺乳瓶消毒しなくちゃいけないケースもある訳です。
電子レンジの庫内もびちゃびちゃにならないしバスケット型なのでそのまま清潔に取り出して哺乳瓶を冷ますことができるのもポイント高いですよ。
一刻も早くミルクをあげたら寝たいので哺乳瓶は3つ用意して使いまわしていました。そうすれば1日2回洗って電子レンジで消毒すれば良いだけなので夜勤中の洗い物もなく、だいぶ負担が軽くなります。
こちらで電子レンジ消毒か薬液消毒か、お好みの方でぜひ検討してみてくださいね。
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フラッシュウォーマーと天然水を使ってミルク作りを効率的に楽してしまおう
ウォーターサーバーの置き場所はないけど超簡単にミルクを作れるようになりたくて考えた結果、フラッシュウォーマーという超便利な方法に行き当たりました。
見る人が見ればズボラですし、コスト的には水道水を沸かして冷やして作った方がお安いのですが、ミルク作りにかかっていた時間分赤ちゃんを泣かせなくて済むし、夜勤でも本格的にギャン泣きする前にミルクをあげられるとすんなり寝てくれたりするので本当におすすめです。
文明の利器で楽できるところはとことん楽をして、少しでも赤ちゃんを可愛がったり、パパママが休める時間を確保してくださいね。
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