毎日使うフライパン、フッ素コートのものは使ううちに焦げ付きが気になりだし、限界まで使い込んで捨てるのが常でした。
そのうち鉄フライパンの魅力に気づき、turkのフライパンを購入して満足していたのですが、やっぱり重みもあり、不向きな料理もあるので、新しいフライパンを購入したいなと思っていました。
いろいろと人気のフライパンを比較してみてみたのですが、結局のところ、我が家のフライパン迷子のゴールはこの中尾アルミ キング シルクウェアフライパンでした。
数多くのシェフに愛され続けている中尾アルミの生み出した名品、シルクウェアフライパンの魅力をお伝えします。
Contents
中尾アルミ製作所とは?
中尾アルミ製作所とは、主に業務用のアルミ製品のキッチン用具、ステンレス鍋の製造販売を行なっている、プロユースの道具を作り続ける日本のメーカーです。
東京・合羽橋の道具街にも多くの店舗を持っていて、ホテルオークラなどの有名ホテルから、料理が趣味の人たちにも使われるアルミ鍋は実用性に優れ、質実剛健な佇まいとともに長くファンに愛されています。
中尾アルミ製作所のロゴマークでもあるシェフ姿のおじさんのマークは有名で、お鍋やフライパンの底で見かけることができます。
私の大好きな居酒屋さんの大きな打ち出し料理鍋も中尾アルミ製で、使い込まれた味わいのある鍋におじさんロゴが入っていて、どこのものか調べた思い出があります。プロが毎日使い込んでも長く使え、耐久性のあるところも愛されるポイントかもしれません。
キング シルクウェアフライパンとは?
中尾アルミのキングシルクウェアフライパンは、中尾アルミ人気のアルミフライパンを三層コートのフッ素樹脂加工を施した使いやすいフライパンです。
ダイキン工業の最高級フッ素樹脂加工を使用しており、三層コートで傷つきにくく、フッ素樹脂加工が長持ちします。
アルミフライパンによくある悩みである、焦げ付きやすい、くっつきやすいというデメリットや変色のしやすさをフッ素樹脂加工で解決してくれつつ、アルミの良さである熱伝導率のよさや軽さを感じることができます。
中尾アルミ製作所 キング シルクウェアフライパンの良いところ
軽くて振りやすい
我が家での比較対象が重くて分厚くてでかい鉄フライパンなのもあるかもしれませんが、軽くて振りやすいです。家で使っているフライパンは24cmタイプのものですが、フライパンの重みは0.7キロほどです。
T-falなどの一般的なメーカーのフライパンもだいたい7〜1キロ前後なので軽めのフライパンになります。
実際の重さ以上に軽く感じる秘訣はその取り回しの良さと細めの取っ手にあるのかもしれません。
フライパンの取っ手に強めの傾斜が付いているのでフライパンと並行に付いているものより持ちやすく、フライパンを振りやすくなっています。フライパン返しも簡単にできるので、思わず料理が上手くなった気がしますよ。
3層フッ素樹脂加工でくっつかない
テフロン加工のフライパンの当たり前のメリットと言えばもちろんそうなのですが、食材がこびりつかず、オムレツや薄焼き卵なども簡単にするするとすべりひっくり返すことができます。
鉄フライパンの他にもう一つフライパンが欲しかった理由がオムレツや卵焼きを簡単に作りたいだったので、軽さとくっつかなさには大満足です。
パスタが作りやすい
アルミフライパンといえばパスタですよね。熱伝導率の高さのおかげでオリーブオイルにニンニクで香り付けしたり、パスタソースに手早く熱を加えられたりとパスタを作るのに理にかなったフライパンになっています。
キングシルクウェアフライパンもそのベースはアルミパンなので、パスタを作る際には重宝します。柄の重さを活用してフライパンを傾けてオリーブオイルを温めるのにも、ソースを絡めるのにざっざと振るのにも便利です。
我が家にある24cmのフライパンなら2、3人前ぐらいがちょうど作れる大きさです。使い勝手の良いサイズ感でおすすめです。
ちょうどいい深さで炒め煮もOK
フライパンで意外と重要になってくるのが鍋底の深さと縁の角度です。
鍋底が浅いフライパンだと炒め煮や汁気の多いパスタソースには向きません。またあまりにも縁が立ちすぎていると今度は卵を返したり中の具材を振りにくくなってしまいます。
中尾アルミのシルクウェアフライパンは流石にプロ仕様のフライパンを作り続けてきただけあって、本当にちょうど良い深さと縁の立ち方になっています。
日々の簡単な惣菜作りや和風の煮物、炒め物なんかを作る時にも重宝する普段使いのフライパンです。
メンテナンスも簡単
フッ素樹脂加工のフライパンなので、普通の食器用洗剤でスポンジをさっと滑らせてあげるだけで簡単に汚れが落ちます。鉄フライパンのように使ってすぐにたわしでこすって水分を飛ばしてから保管、という手間はありません。また、アルミフライパンだと酸化する食べ物を入れっぱなしにすると変色したりということがありますが、それもフッ素樹脂加工のおかげで特に気にする必要がありません。
外側は普通のアルミフライパンと同じなので汚れたらクレンザーなどでゴシゴシこすり洗いすると綺麗になります。その際には決してフッ素樹脂加工の黒い部分を擦らないように気をつけてくださいね。
丈夫で長持ち。シルクの再加工もできる
我が家のキングシルクウェアフライパンはちょうど購入から1年。ほぼ毎日使い倒していますが、まだ全然購入当初と変わらない滑りのよさをキープしてくれています。
使い方にもよると思いますが、一般的なフッ素加工、テフロン加工のフライパンの寿命が1年と言われる中でも中尾アルミ製作所のシルクウェアフライパンなら4年ぐらいは持つと言われているそうです。
プロも使うフライパンですから、毎日何十回も火にかけられても長持ちするのは重要なポイントですよね。
さらに中尾アルミ製作所では、古くなったらシルク加工を再加工してくれるサービスもあります。定価の7割程度の価格でできるとのことなので新しく買い直すよりお得ですし、愛着を持って使っているフライパンを直せるのは嬉しいですよね。
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中尾アルミ製作所キングシルクウェアフライパンの良くないところ
取っ手が熱くなる
取っ手部分もアルミでできているので取っ手が熱くなります。
シェフの使っている一般的なアルミフライパンも取って部分は熱くなるので皆さんふきんを使ったりして握っていますね。
慣れればふきんを使うのも気にならないのですが、面倒であればハンドルホルダーなどをつけてしまうのも手です。
我が家ではlodgeのシリコンホットハンドルホルダーを兼用で使ったりもします。
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また、この欠点を補う製品として、シルクウェアフライパン新ステンキャストハンドルという、耐熱取手のステンレスキャストに変更しているものがあります。
お値段はこちらのほうが少しお高いですが、毎日の煩わしさを解決してくれるのでおすすめです。
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IH電磁調理器には使えない
ガス専用なのでIHの調理器には使用できません。
IH対応のアルミのフッ素樹脂加工フライパンは北陸アルミニウムの業務用マイスター IH CTフライパンがあるので、そちらを購入することをお勧めします。
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柄は取れずに長めなので収納場所を確保する必要あり
普段T-falのような取っ手が取れてコンパクトに収納できるフライパンに慣れていると、ちょっと収納場所に困るかもしれません。
柄の部分には穴があり、本体も軽いので吊り下げ収納がおすすめです。
プロユースのかっこいいフライパンなので吊り下げて収納しても絵になりますよ。
中尾アルミ製作所 キング シルクウェアフライパンの使用上の注意
強火にかけない
シルクウェアフライパンだけでなくフッ素樹脂加工のフライパン全般に言えることですが、フッ素樹脂加工は熱により劣化していく性質があるので、必要以上の強火や空焚きは厳禁です。
基本的には中火以下で使用し、10秒以上の空焚きはしないようにしましょう。
強火で焼いたほうが美味しいステーキやチャーハン、空焚きにつながるゴマや大豆を炒るような作業、流行りの揚げ焼きなどは鉄フライパンを使うようにして、フライパンの使い分けをするのが長くフライパンを使うコツです。
金属製のフライ返しやキッチンバサミなどを使わない
シルクウェアフライパンのフッ素樹脂加工が傷つくのを防ぐため、金属製のフライ返しでひっくり返したり、中でキッチンバサミを使ったりは避けたほうが長持ちします。
意外と盲点なのがフライパンを使った後流しに入れる際に金属製のカトラリーや包丁などを当てて傷つけてしまうことがあります。よほど強く当たらない限り致命的な傷はつかないですがなるべく避けたほうが良いでしょう。
中尾アルミのキングシルクウェアフライパンで毎日のご飯を楽しく作ろう
プロ仕様のフライパンとはいえ、シルクウェアフライパンはフッ素樹脂加工のおかげでお手入れも簡単で気負わずに普段使いできるフライパンです。
使っているだけでちょっと料理が上手くなった気がする満足度の高いフライパンで、毎日の料理を楽に美味しく作りましょう。
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